飲食業のDXについて

最近、DXについてのセミナーの依頼が増えています。

 

今月と来月で1回ずつあります。内容は特に飲食業と言うわけではなく、中小企業にとってのDXについての基礎知識について説明しています。この記事の執筆時点ではリリースされていませんが、今月のセミナーに関しては主催者のYouTubeチャンネルにアップされる予定なので、そのときにまたご案内します。

 

DXセミナーでとくに強調して説明するのが、

・DXとIT化は別物・・・IT化は業務効率化を目的として、情報化やデジタル化を進めること。DX化はIT活用を手段としてビジネスモデルや組織に変革を起こすこと

・中小企業のDXは最先端の取組みを求められているのではなく、それぞれの企業に合ったできるところから取組みをすべき

・とりあえずDXしようではなく、解決すべき経営課題を明確にして、その解決手段としてDXを推進する

このあたりを念入りに説明しています。これは飲食業にも当てはまることですね。

 

飲食業のDXというと色々ありますが、モバイルオーダーが代表例でしょう。

注文を決めて店員に注文を伝えるのが当たり前でしたが、食券を購入して渡す・あるいはテーブルの端末で注文を入力するという変化も、オーダー間違いや人件費抑制という意味では画期的でしたが、設備のメンテナンスや更新の手間やコストは結構大変でした。モバイルオーダーであれば、端末は顧客のスマホになるので、端末のメンテナンスは不要でデータの更新だけで済むので、手間やコストを抑えることができます。

 

大企業の例になりますが、マクドナルドのモバイルオーダーはユーザーとしてとても感動しました。繁華街の店舗やランチなどのピーク時間帯では、レジ待ちの列に並んで注文するのが当たり前でしたが、今では席に座ってスマホから注文・会計して店員さんが持ってきてくれるのを待つだけです。オーダーの聞き間違いもないですし、ストレスが大幅に減りました。未だに列に並んで注文する人がいる理由がわからないです(笑)

 

その他の企業の例では、モバイルオーダーをするためにLINE登録が必須となっているところもあります。これにより、利用後の情報配信も可能になります。QRコードを用意して、LINE登録お願いしますと勧誘する必要がなく、1度利用した顧客に情報配信できるので素晴らしいシステムだと思いました。お客様にとっては注文方法などが変わり、店舗にとってはオーダーテイクから会計、広告配信などのプロセスが変わる画期的なツールとなっています。

 

飲食業はこれまでIT化やDXが遅れている労働集約的な業種と言われていましたが、DX化の流れは避けられません。今後も色々なアイデアやツールだ出てくると思いますし、それをいち早く生み出す・取り入れる企業が生き残っていくと思います。その流れに取り残されないように常にアンテナを張るようにしましょう。

 

当社代表の若林も中小企業診断士として、執筆やセミナー講師などの業務を受けております。飲食店経営や補助金申請、フランチャイズビジネスなどご相談がありましたら、お問い合わせください。初回オンラインで30分程度であれば、無料相談も実施しております。お気軽にどうぞ。

<お問い合わせはこちら>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です