中小企業省力化投資補助金について
今年度も新しい補助金が発表となっているが、その中でも注目度が高い中小企業省力化投資補助金をご紹介します。
<事業目的>
中小企業省力化投資補助金の目的は、中小企業の売上拡大や生産性向上を支援し、人手不足を解消することです。IoTやロボットなどの省力化製品の導入を促進し、従業員の労働負担を軽減するとともに、企業の付加価値向上や賃上げを実現します。
<補助金活用のメリット>
1.生産性向上と人手不足の解消
省力化機器の導入により、定型業務を自動化し、従業員がより付加価値の高い業務に専念できるようになります。これにより、生産性が向上し、人手不足の解消にも繋がります。
2.従業員負担の軽減
省力化機器が業務を代行することで、従業員の労働負担が軽減されます。特に、物流・運送業界や建設業界では、労働時間の規制が強化されるため、労働時間の短縮は重要な課題です。
3.事業計画の明確化
補助金を申請する際には事業計画書を作成する必要があり、これにより事業計画の明確化が図れます。無駄な工程や非効率なプロセスを可視化することで、改善の道筋が見えやすくなります。
4.賃上げの実現
省力化が進むことで、事業が拡大し、持続的な賃上げも可能となります。賃上げは、従業員のモチベーション向上や人材確保にも寄与します。
5.販売事業者のサポート
製品の導入時に、販売事業者から手続きや使用方法のサポートを受けられるため、効果的な活用が可能となります。
<対象事業主と補助額・補助率>
補助金の対象は「人手不足の状態にある中小企業等」です。例えば、従業員の平均残業時間が30時間を超えている、従業員数が前年度比で5%以上減少しているなどの要件があります。
補助額と補助率は以下のとおりです。
従業員数 | 補助上限額 | 補助率 |
---|---|---|
5人以下 | 200万円(300万円)* | 1/2 |
6~20人 | 500万円(750万円)* | 1/2 |
21人以上 | 1000万円(1500万円)* | 1/2 |
*大幅な賃上げを行う場合
<交付申請フロー>
参照:中小企業省力化投資補助金HPより
<具体的な導入事例>
飲食業界
自動調理ロボットや自動配膳ロボットを導入することで、キッチンやホールの人手不足を解消できます。自動配膳ロボットは注文した料理をテーブルまで運び、食器を回収するため、ホール業務の負担を軽減します。
介護業界
介護ロボットの導入により、介護士の身体的負担を軽減できます。例えば、要介護者の移乗を支援するロボットを導入することで、介護士の負担を減らし、介護の質を向上させることができます。
建設業界
点検ドローンや運搬ロボットを導入することで、危険な場所での作業を減らし、労災事故のリスクを軽減します。これにより、安全な作業環境を整え、効率を向上させることができます。
物流業界
自動搬送ロボットや積み下ろしロボットを導入することで、商品の移動や整理を迅速かつ正確に行えます。これにより、物流センターや倉庫の運用効率が向上し、従業員の負担を軽減します。
まとめ
中小企業省力化投資補助金を活用することで、中小企業は生産性向上や人手不足解消を図り、経営の安定化を実現できます。多くのメリットが見込まれるため、ぜひ積極的に活用を検討してみてください。
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