コンサルタントは経営者が考える自社の課題や問題点を解決することが正しいのか?
本日のテーマは、コンサルタントは経営者が考える自社の課題や問題点を解決することが正しいのか?という話です。
ヒアリングをしていく中で、経営者に「社長が考える御社の課題や問題点は何ですか?」という質問をします(実はストレートにこの質問をなげかけるケースは稀で、質問の仕方にもポイントがあるのですが、それは別の機会に)。
当然、何かしらの悩みなどがあるから相談していただいているのですが、経営者の悩みは様々です。
・売上を上げたい(広告宣伝、販売促進、SNSやWEBサイトやMEO、多店舗化・フランチャイズ展開、M&Aなど)
・お金の悩み(資金繰り、融資、補助金、コストカットなど)
・人の悩み(研修、採用、離職、後継者育成など)
・将来のビジョンについて(新規事業、上場、事業承継など)
などなど、様々な課題や問題点をかかえております。
それに対して、コンサルタントとしていくつ解決策を提案するのですが、弊社の場合はさらに経営者が気づいていない課題や問題点を提示することを心がけています。
わかりやすい例で言うと、以前、飲食店1店舗を経営している経営者からフランチャイズ展開をしたいという相談がありました。なぜフランチャイズ展開をしたいかと聞くと、味には自信があるが直営店があまり儲かっていないので、フランチャイズ展開したいという相談でした。
フランチャイズビジネスに少しでも関わっているかたなら、びっくりするような話ですが、本当にあった相談です。関わっている人にとっては当然知っているようなことでも、関わったことがない分野や立場を変えると気づかないということはよくあることです。このときは「儲かってないフランチャイズに加盟したいという事業者は少ないので、まずは直営店が収益を出せるような取組みをしましょう」と提案をして、経営者もすごく納得してくれました。
もう一つコンサル事例を紹介すると、あるフランチャイズに加盟している飲食店の話で、売上を上げたいのと人件費率を抑えたいという相談がありました。ストレートに捉えれば売上を上げる施策や、人件費を抑えるために少人数でも回るような仕組みの構築を提案することが考えられます。ですが、詳しくヒアリングをしてみると、人員不足で派遣や日雇いスタッフが常時勤務しているという状態でした。当然、派遣や日雇いスタッフのほうが時間当たりの(派遣会社等に支払う)報酬は高くなり、人件費率が高くなります。なので、「まず、社員アルバイトの採用を強化して人員を揃えてから、売上アップの施策に取り組みましょう」と提案しました。半年後には人員体制が整い、売上もあがってきたため、人件費率も当初の想定に近い数字まで落ち着いてきました。
この2つの事例や提案は、フランチャイズビジネスに関わっている人、飲食業に関わっている人なら、当たり前のように聞こえるでしょう。一方で、事実として、相談にきた経営者は、自分が気づいてなかった課題等を聞いて、すごく納得してその後の提案に取り組んでくれていました。経営者がコンサルを依頼することは、解決策の提案だけでなく、経営者自身が気づいていない課題と解決策を整理することに価値があると弊社は考えます。弊社のコンサルに興味があるかたは、初回オンライン無料相談も用意しておりますので、お問い合わせください。